江別市の未来に役立つ提案を | 江別市議会議員・堀直人

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正義とは、何か

正義とは、塩梅なんじゃないだろうか。

というより、絶対的な正義は証明できないにも関わらず、相対的な正義は無限にあるから、正義はやっかいだ。利害の対立は調整の余地があるけど、正義の対立は折衷することが困難だ。やっかいである。

一方で、人は答えを求める個人であるからして、正義をまとう、それもまた定めだ。正義を見せびらかすことなく、密かに個人に秘めている限りおいては、その個人を衛る機能も持っている。しかし、そのまとった正義を振りかざしたときを最後に、その正義はある人にとっての善となり、ある人にとっての悪となり、争いは創造され続けていくのだろう。

思想という野蛮に頼らず、科学的に判断を重ねていく手法はないのだろうか。おそらくそれには、正当性より妥当性、正義感より納得感が有用なように感じている。正義なんてない。正義なんて幻想である。正義は過ぎたるものである。そうした基本設定を行なうことが、知性に基づいた冷静なまなざしを用意するはずだ。

よって、社会的な正しさというものは、消去法ではあるが、場合場合に応じ、状況と環境を便りに、いい塩梅で判断するしかないという玉虫色で結論づけたいと思う。